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【ネタばれ】 『下流の宴』 林真理子

林真理子さんのエッセーは、大好き。
特に「週刊文春」に掲載されているものは、もう数十年来愛読している。

 でも、小説はちょっとね~

・・と思っていたのだけど、本屋で手にとってパラパラとみている内に、
衝動買いしてしまった。
相変わらず読みやすくて、しかも途中でやめられない。
あっという間に読み終えてしまった。


【内容】

地方の国立大を卒業し、それなりの相手と結婚し、自分の家庭は、中流であり
当然のように子供は、普通に大学に行くものであると思っていた由美子。
しかし、気がつけば、息子は、中卒のフリーター。そして、長女は、セレブ婚を
目指し、用意周到に計画して目的を達成したはずだったが、思いもかけない挫折を
味わってしまう。一方、長男の同棲相手は、由美子に息子に不釣り合いとなじられ、
彼女を見返すために、一念発起して医学部を受験する。



新聞小説である。
相変わらず彼女は、面白い題材考える。
お受験までした長男がいきなりのフリーター生活。
セレブ婚に成功した長女はラストでは思いもかけない展開に。(←身近では
こういう例、いくつかありますが)
どの例もいつ自分の身に降りかかってくるかもしれない出来事で、非常に興味が
持てます。

ただ、この小説。結局、何が言いたいのかよくわからない。

『人間には、上流も下流もない。』

これを描きたいのかと思ったけれど、そうじゃないようである。

どっちかといえば、

『人間、ガンバレば、下流であっても上流になれる』

・・とこれかな。

でも、そもそも上流、下流っていうのは、学歴や職業で決められて
しまうものなの?

由美子を見返す為に、たまちゃんが目指した職業が、”医者”であったり、
長女のセレブ婚の相手が外資系トレーダーで、白金のマンション在住って
いうのも、余りにもステレオタイプすぎやしませんか。

長女の描写の中で、エリートとの合コンの様子や新婚で暮らし始めた
白金のマンション界隈の描写などが続くのを読むと「下流の宴」と言いながら、
結局、真理子さんが描きたかったのは、いつもと変わらず、”上流”のこと
だったんだな~と思ってしまう。

まあ、ダレずに一気に読ませてもらえるのだから、面白いのだけどね。
ただ、その”上流”の描き方が、バブルの頃から全く変わっていない事が
ちょっと気になる。
相変わらず、思考の中心は、都会で、地方不在だしね。

時代も変わり、若者の考え方も多様化している。
この小説。主人公の由美子世代・・しかも由美子のようにそれなりの家庭を
築いている女性には、受けるかもしれない。
でも、万人受けするのかと思えば、ちょっと疑問である。

下流の宴下流の宴
(2010/03/25)
林 真理子

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えそらん

Author:えそらん
神出鬼没の回遊魚。
高校で国語を教えています。
はっきり言って、日本一古典の似合わない先生だと思います。

* ただいまハマリ中~*
 ミスチル
 ゆず
 小田和正
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 クリスチャン・ベイル
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・・・で、最近は松潤

と気が多いです。

* シフクTIME * 
  ライブ行くこと
  映画・海外ドラマ(米)鑑賞

* 老後の夢 *
・ロズウェルの円盤墜落現場訪問
・CIAに再就職(雇って~♪)
・アタック25の出演

『日々是好日』をモットーにフットワークのいい毎日をめざしています。

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