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★ネタバレ★~「おくりびと」~「やっと観られた!」の段


思い入れ★ホームシアター★日記-okuri


アカデミー賞外国映画賞を受賞したということで、
再上映の映画館は、どこも大盛況。
私も上映時、見損なってしまったので、足を運んでみる。


【あらすじ】

楽団の解散で失業したチェロ奏者大悟は、妻と共に
故郷の山形に帰り職を探す。求人誌で見つけた高給の
仕事は、実は、遺体を棺に納める”納棺師”の仕事。
妻にも隠して勤めはじめるが、さまざまな納棺を体験する
内に、自分の仕事に段々と誇りを持てるようになる。
しかし、夫の仕事を知った妻は、理解できず、出て行って
しまう。


『静謐(せいひつ)』という言葉を映画の中で、モックンが
使っていたが、まさにその言葉がぴったりのおごそかで、
澄んだ朝の空気のような映画。


チェロの音色、日本の原風景である里山の四季。
そして、久石譲のBGMとバックのお膳立てはばっちり。
親しい人を一人でも見送った経験のある人なら、
どんな人であっても、感動し、涙ぼろぼろの映画である。


しかし、それが、感性をくすぐって、安っぽいお涙ちょうだい
ものにしていないところがすごい。


葬儀という重苦しい場所を舞台にしながら、現実の悲しみを
忘れさせる美しい一編の叙景詩のような作品に仕上がってる
ところにまず感動した。


そして、死を扱っていながら、そこには、絶望的なものも
説教臭さもない。
ごくごく自然に、死を人間であれば、誰もが通る『門』
とらえている。


映画で繰り広げられるいくつかのエピソードは、涙あり、
笑いあり。


これが、まるで、伊丹十三の映画をみるようで(これで、
津川雅彦が出ていたらまちがいなく伊丹作品!)、
泣かされたと思ったら、笑わされて、それでまたホロッと
させられての連続。

でも、その根底には、死者に対する限りない尊敬と愛情
あふれていて、みていて、とっても暖かい気持ちになれる
のである。


ただ、エピソードと並行して繰り広げられる妻との問題は
さておき、実の父への確執。

この実父との別れのエピソードを、最後の最後に持ってくる
必要があったのかな・・とは思った。


とっても感動的な場面ではあったけれど、あの話を最後に
持っていくことで、”おくりびと”という映画のテーマから
ちょっとぶれてしまったという印象を得た。

それに、”いしぶみ”のエピソードというのまで入れたのは、
ちょっと欲張り過ぎではないかなと思った。


主演の本木雅弘は、さすがの名演。今回の役も適役であった。
彼が演じたことによって、より上品な作品に仕上がったと思う。
もちろん、山崎努は、相変わらずうまい。余貴美子も存在感が
あってよかった。(ああいう、ちょっと疲れた役もうまいんだと感心・・)


妻役の広末涼子については、賛否両論のようであるが、演技力は
別にしてあの無垢な笑顔というのは、この映画においてとっても
重要な役割を果たしていると思った。


この映画をきっかけに『納棺師』という仕事に興味を持つ人が
増え、葬祭系の専門学校にも問い合わせが後を絶たないという。


実際の『納棺師』の仕事は、この映画のように、美しい話しばかり
でなく、精神的にもかなりのダメージを受ける仕事であるという。
それでも何かと敬遠されがちなこの仕事にスポットをあて、
社会の関心を向けさせたという事だけ考えてもこの映画は、
すごい作品であると言えよう。

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えそらん

Author:えそらん
神出鬼没の回遊魚。
高校で国語を教えています。
はっきり言って、日本一古典の似合わない先生だと思います。

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 クリスチャン・ベイル
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・・・で、最近は松潤

と気が多いです。

* シフクTIME * 
  ライブ行くこと
  映画・海外ドラマ(米)鑑賞

* 老後の夢 *
・ロズウェルの円盤墜落現場訪問
・CIAに再就職(雇って~♪)
・アタック25の出演

『日々是好日』をモットーにフットワークのいい毎日をめざしています。

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