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★ネタバレ★「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」~「重いです・・」の段

 アカデミー賞 主演男優賞受賞作品

 レビューなど見ても非常に評価の高い作品であるので
是非見てみたいと思ったけれど、意外と上映期間が短い。
4/26から公開だというのにそろそろ公開終了に近づいて来た
ようなので、あわてて見に行く。
 昼下がりの2時間半は、かなり苦痛ではあったけれど、
長さを感じさせない、しかし見終わってもちっとも気分がスカッと
しない、でも見応えのある大作でした。
 見て良かったのか見る必要はなかったのか、はっきり言って
複雑です・・。
 
【あらすじ】

 20世紀初頭のカリフォルニア
 貧しい鉱山労働者のプレインビューは、石油が沸く源泉が
 あるという情報を耳にし、幼い息子と共に採掘事業に乗り出す。
 欲と野望にとりつかれている彼は、誰一人信ずるものもなく、
 息子までも商売の道具にし、富と権力を手にしていく。


 事前に読んだチラシなんかによると、欲にとりつかれた男が
ありとあらゆる手段を使って富を手に入れるが、結局破滅する。
 
 『欲にとりつかれ、彼は、”怪物”になった。』

 ・・的な事が書いてあったので、どんなひどい奴かと思ったけれど、
実際に見てみるとそう”極悪人”て感じでもない。

 確かに、事故で耳が聞こえなくなった息子をある時は突き放し、
ある時は商売の為に呼び寄せ、挙げ句の果てに
 
 「おまえなんか拾った子供だ!!」

 なんてひどいことを言ってしまう。

 でも、彼は彼なりに息子を愛している姿も見せるし、列車に置き去りに
したのも都会でちゃんとした教育を受けさせる為だったのかなあとも思う。
 最後の”拾った子”発言にしたって、本当なのだろうか・・。
 息子に独立を切り出されてのショックによる苦し紛れの捨てゼリフなのじゃ
ないかなあ。(結局、養子か実子か証拠はないし・・)

 石油の利権を得たいが為に、子供を商売に使ったり、エセ信者に
なったりとひどい事をいろいろやっているけれど、でも、彼は欲望に忠実な
だけ。ある意味。”金が第一!”と自分で認めて言っているだけ正直者と
言えるのではないだろうか。

 それよりも、一見、おとなしそうにそばにすりよってきた自称”腹違いの弟”。
人間不信の主人公もちょっとだけ信じたように見えたけれど、結局は
金目当てのニセ者。

 そして、もう一人。この映画の主人公と言ってもおかしくない教会の神父。
ストイックに神を語り、あたかも無欲な”善”の固まりのような顔をしながら、
その実は、やはり金に頭が行っている。
 
 初めに、石油の話しを持ちかけてきたポールと同じ俳優なので、

「あれ、実は、神父が話しを持って来たの??」

 なんて、混乱もしたけれど、実は双子であったというオチになっている。

 この偽善者神父の方が、プレインビューより、よっぽどの悪党だという
印象がする。
 ラストでプレインビューに命乞いをするその姿は、確固たる信念を持つ
(その信念が良いか悪いかは別にして)主人公と比べてあまりにも弱く
見苦しいのである。

 そんな二人も、結局は、主人公に殺されてしまう。
 でも、なんかなあ。主人公があの二人を殺したくなる気持ちもちょっと
わかるような気がしないでも
 ・・なんてね。

 そうです。私は、どちらかと言うと、”極悪人”の主人公擁護派です。

 でも、ネットに書かれてる感想見ると、全く逆のようで・・。(^_^;)

 まあ、人間の欲望っていうのは、どんな形であっても醜いなあ。。という
所は皆さんと同じですが・・。

 映画全体の雰囲気は、このテーマにぴったりのどす黒さです。

  石油の黒。石油まみれ、泥まみれの男達の黒。 
  乾いた不毛の土地。(←「ノーカントリー」と撮影現場ダブッってたんだって)
  わざと不協和音を並べた耳障りなBGM。
  
  初めから最後まで、何をとっても、救いはない・・ってな感じです。
 (唯一の救いは、新しい一歩を踏み出した息子かな)
 「ノーカントリー」に続いて、またまた、アメリカの暗部っていう奴を
見せつけられてしまいました。

  主人公のダニエル・デイ=ルイスは、やっぱりすごいな。

 アカデミー賞の受賞式では、結構若々しい感じだったけれど、
この映画では、若い時から年取るまで、しわの一つ一つひとつにまで
彼が生きていた年輪を感じさせた。
 ほんと、ものすごい存在感。
 
 前に書いた「ノーカントリー」の感想では、ちょっと勘違いしてたみたいで、
ハビエル・バルデムは、助演男優賞だったのね。
 もし、バルデムが主演候補で、彼と、主演争ったらどっちが取ったん
でしょうね~。
 まあ、どちらにしても、 「スィニートッド」のジョニーでは、ちと太刀打ち
できなかったのでは(^_^;)。
 ジョニーよ、がんばれ!   
 
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えそらん

Author:えそらん
神出鬼没の回遊魚。
高校で国語を教えています。
はっきり言って、日本一古典の似合わない先生だと思います。

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・・・で、最近は松潤

と気が多いです。

* シフクTIME * 
  ライブ行くこと
  映画・海外ドラマ(米)鑑賞

* 老後の夢 *
・ロズウェルの円盤墜落現場訪問
・CIAに再就職(雇って~♪)
・アタック25の出演

『日々是好日』をモットーにフットワークのいい毎日をめざしています。

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