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「明日の記憶」~「明日は、我が身か?」の段

荻原 浩
明日の記憶

昨日見た映画に出てた俳優の名前を
思い出せない事、ありますか?
?
用事で立ち上がったのに、歩いてる内に
「はて?私は何をしにいったのだろうか・・?」
・・と思った事はありませんか?
?
私、どちらもあります。
しかも、最近、わりと頻繁に・・。
?
”ほんと、年は取りたくないな~。”
?
・・と思ってたけど、
でも、もし、それが単なる”老化”による物忘れでないとしたら・・
?
この小説は、まだ老年とは言えない男性が、突然、
『若年性アルツハイマー』という病気の診断を受ける話しである。
?
?
【内容】
?
今年で50才になった佐伯は、広告代理店の部長。最近、物忘れが
ひどくなったが、年のせいだと思っていた。しかし、物忘れはひどくなる
一方で、その上、不眠、めまいにも悩まされるようになり、病院を
訪れる。そこで、診断されたのは、”若年性アルツハイマー”という現代の
医学では治療が不可能と言われる病気であった。
?
?
アルツハイマーという病気について、ある程度の知識はあったものの
そこに描かれるいろいろな症状は、読んでいて背筋が寒くなるようだった。
そして、突然の診断を容易には受け止められず、なんとか記憶を保ち
続けようとあがく主人公の姿、見守るしかすべのない妻の姿は、
読んでいて辛くなる。
?
そこに描かれているエピソードはどれを取っても、あまりにもリアル。
自ずと、もし、自分がそうなったら。もし、自分の身近な人間がそう
なったらと現実の自分を照らし合わせてしまう。
記憶を失っていくもの。記憶を失った人間の傍らにいるもの。
どちらが、より不幸かはわからないが、どちらであってもその苦しみという
のは、想像を絶するものであろう。
?
ただ、ユーモア小説がお得意の作者らしく、深刻でありながら、
完全に絶望的な悲惨なものでなく、後味も悪くないのが救い。
特にラスト。
二人のこの先に待っているのは、地獄でしかないはずであるが、どこか、
暖かく安らいだ気持ちになれる。
?
来年には、渡辺謙樋口可奈子で映画化されるとか。
本書の帯で、感動の賛辞を寄せていた渡辺謙がどんな佐伯を
演じるか今から楽しみである。
??

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プロフィール

えそらん

Author:えそらん
神出鬼没の回遊魚。
高校で国語を教えています。
はっきり言って、日本一古典の似合わない先生だと思います。

* ただいまハマリ中~*
 ミスチル
 ゆず
 小田和正
 福山雅治
 クリスチャン・ベイル
 ジョニー・デップ

・・・で、最近は松潤

と気が多いです。

* シフクTIME * 
  ライブ行くこと
  映画・海外ドラマ(米)鑑賞

* 老後の夢 *
・ロズウェルの円盤墜落現場訪問
・CIAに再就職(雇って~♪)
・アタック25の出演

『日々是好日』をモットーにフットワークのいい毎日をめざしています。

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