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『告白』 湊かなえ ~ 「趣味じゃないです」の段

本屋大賞受賞で結構評判になっているので、前々から関心は
あったが、ハードカバーでお高いといういう事もあってなかなか手が
出せなかった。
たまたまブックオフのぞいた時に陳列されてたんで、すかさず
購入して読んだ。

【内容】

『愛美は事故で死んだのではありません。このクラスの生徒に
殺されたのです』

我が子を校内のプールで亡くした女教師森口。警察は、事故と
いうことで片づけたが、彼女は、終業式のHRでクラスの
男子生徒を犯人と名指しする。彼女が考えた復讐の方法とは。
そして、それを受けて「級友」「犯人」「犯人の家族」とそれぞれが
真相を語っていく。

飽きっぽい私にしては、珍しく集中して2日ほどで一気に
読んでしまった。
さすが脚本家出身。その臨場感あふれる筆致と次の
展開へと好奇心をそそられるストーリー展開
は、先へ先へと
ページを進ませ、一気にラストまで引っ張っていかれた。

小説は、事件に関わった人物の1人称の形で、各章ごとに
語られていく。ちょうど芥川龍之介の『藪の中』のよう。
それぞれの立場で事件が語られていくので、次々と真相が
暴かれていく点がおもしろいし、やめれらない

 そして、衝撃のラスト・・。 


 でも・・


 はっきり言って、読み終わって

 「だからどうした・・」

 という感じ。

なんだかとっても
後味悪い。
というより、言わせていただければ、”いや~な感じ”

普通、小説を読むと登場人物の誰かしらに感情移入してしまうのだけど、
この小説にいたっては、誰にも共感を覚えず、誰にものめりこめず・・
むしろ読んだ後に、なんだかわからない不快感が・・。

それは、登場人物の誰もがあまりにも自分勝手であるからだからなのだろうか。
それとも、描かれている登場人物の誰もがあまりにも、薄っぺらいから?

深刻な「告白」であるはずなのに、何とも上っ面な印象を受けるのである。

先生の告白のところどころに思わせぶりに出てくる事件の描き方も不満で
ある。どの事件も名前とかは伏せてあるもののちょっと考えれば、

「ああ、あの事件か・・」


と思う実在の事件や人物ばかり。

作者がこの小説で、1つの事件を取り上げて、多方面の立場からの
心情を描こうという試みをしているのであれば、ちょっとだけ引用されて
いるそれぞれの事件に対してもちゃんと取材をして背景を描き、きちんと
した解釈をしなくては不公平になるのではないだろうか。
 
HIVにしてもそう

HIVという病気を”ああいう風に使う”っていうのは、どうなんだろう。
例え、フィクションであっても、実際に現在その病に苦しんでいる人たちが
大勢いる以上、ああいう書き方はないよな・・って思う
(表現上は正しいことしか書いていないが、絶対に差別してる・・)

この小説、Amazonの感想とかブログとか読んでみると賛否両論のようで、
好きな人は、あの”どす黒さ””後味の悪さ”がいいみたいで・・
 
人それぞれですね。
 
私も特に感動ものが好きなわけでなく、”どす黒い”のも好きなんだけど
どうもこの小説は好きになれなかったです。

告白/湊 かなえ
¥1,470
Amazon.co.jp


 
 
 
 
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プロフィール

えそらん

Author:えそらん
神出鬼没の回遊魚。
高校で国語を教えています。
はっきり言って、日本一古典の似合わない先生だと思います。

* ただいまハマリ中~*
 ミスチル
 ゆず
 小田和正
 福山雅治
 クリスチャン・ベイル
 ジョニー・デップ

・・・で、最近は松潤

と気が多いです。

* シフクTIME * 
  ライブ行くこと
  映画・海外ドラマ(米)鑑賞

* 老後の夢 *
・ロズウェルの円盤墜落現場訪問
・CIAに再就職(雇って~♪)
・アタック25の出演

『日々是好日』をモットーにフットワークのいい毎日をめざしています。

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