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★ネタばれ★『悪人』~「久々に見応えあり!」

吉田修一さんの原作は、とっても面白く、そこそこの長編で
ありながら、ほぼ、3日程で、一気に読み終えた。
そして、ただ面白いだけでなく、読み終えてからも、
いろいろな意味でずっしりと胸にこたえるような
深みのある小説だった。

えてしてこういう小説を映画化するとダイジェスト的な
要素が強くなるが、この映画は、なかなかの見応えのある
作品である。

なんだか、若い頃良く見ていた、松竹の文芸大作のよう。
丁寧で、重厚で、役者が裏切らない演技をしてくれて、
お約束の感動も用意されていて、一言でいえば、安心して
見ていられる映画・・
あ、場面、場面がブツッと切れてつながっていくあたりも
同じかも・・。

脚本に作者が名を連ねているせいもあって、原作既読で
あっても決して、期待を裏切らない・・いや、作者が
脚本書いてるんだから、文句はつけられないよね。

でも、この映画の圧巻は、やはり俳優の演技力だろう。

原作を読んで、作者に祐一の役をやらせて欲しいと
自らアプローチしていたという妻夫木聡。
思わず手を差し伸べたくなるような不器用な青年祐一を暗く、
せつなく演じていた。

もちろん、賞を取った深津絵里も相変わらずうまかった。
特に、内向的で地味な女性が、初めてとホテルに行った後に、
ガラリと女に変わるあのあたりの豹変ぶり。
化粧とか衣装でなく、表情だけで、演じられるっていうのは、
さすがであると思った。

その他、脇役でありながら、樹木希林や柄本明の二人は、
当然のことながら、このドラマの要である。
バスの運転手とのやりとりや、現場で娘の幻を見る姿は、
涙なくしては見られない。

岡田将生や、満島ひかりも、現代の若者をステレオタイプに
しっかりと演じていて、主役二人との対照的な生き方を描く
という役割を十分果たしていたと思う。

岡田将生は、正統派のイケメン役が本領みたいだけど、
『告白』でもKYのウェルテル先生がはまり役だったし、
今回も憎たらしいボンボン役に全く違和感なかった。
なかなか幅広い演技ができる役者のようで、これから先、
楽しみである。

ただ、不満・・いや、疑問だったのが、原作にあった、

”なぜ、母にお金をせびっているのか”

を風俗嬢に話すところがカットされていた事

あのやりとりがあったからこそ、祐一が最後に光代の首を
絞める行動につながるはずなのに・・。
う~ん。なぜ、この場面をカットしたのか、これ、是非、
作者に聞いてみたいです。

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テーマ : 邦画
ジャンル : 映画

★ネタばれ★『大奥』~『大奥?ジャニーズ?』

話題の『大奥』早速、見てきました!

アイドルを集めてのお子様向き映画かと思いきや、
結構、シリアスであり、そして、結構きわどい・・(^_^;)

嵐ファンは、小学生も多いはずだけど、あのシーン、
このシーン・・親は、子どもにどうやって説明するんでしょうねぇ。
まあ、余計な事ですが・・。

原作は、マンガとのこと
まず、男女逆転の世界を江戸時代の大奥に持ってきたと
いう発想がおもしろい。
しかも、実在の将軍のエピソードをそのまま描いているので、
ストーリー的には、文句なし
城内のセットや衣装もきらびやかで美しかったし、
下級武士の悲哀やら、世直し将軍の意気込みなんかも丁寧に
描かれていて、思わず、涙を誘う場面もあったりで、あっと言う間に
終わってしまった。

ただ、前半が丁寧に描かれていて、結構引き込まれたのに対して、
後半が余りにもあっけなかったような。

主役の水野が、将軍吉宗の夜伽の相手に指名されたあたりから、
あれよあれよと話しが展開して、あっと言う間のハッピーエンド。
悪役もあっけなく、追い出されちゃったしね。
もうちょっと練れた悪事かと思ってたので、ちょっと残念だった。

役者に関しては、アイドル中心にしては、結構、芸達者を揃えていた
のでは。
主役の二宮和也は、やっぱり演技ががうまい。
童顔なんで、どうしても持つ雰囲気が決まってしまうのが惜しいのだけど、
でも、思わず、画面に引き込まれてしまうあの真に迫った演技っていうのは、
スゴイな~。
その他、堀北真希も可愛かったし、大倉忠義もなかなかあの役にあっていて
良かったのでは?

ただ、吉宗役の柴崎コウ
なかなかの適役で、女暴れん坊将軍の貫録も十分にあると思ったけれど、
あの歩き方がね~。
男っぽさを出しかったが故の演出かもしれないけど、あまりにもガサツ
過ぎたような。
あそこは、女らしくふるまっても、十分颯爽とした将軍に見えたのでは?

でも、なんだかんだ言って、結構面白かった。
マンガ既読の友人に聞いたら、今回映画化された部分は、
ほんの1巻分のエピソードのよう
佐々木蔵之助、玉木宏演ずる藤波、松島の悪役コンビも適役だったんで、
もっと見たかったな~。

まあ、映画とは言わず、TVドラマで十分かもしれないけどね。

テーマ : 邦画
ジャンル : 映画

★ネタばれあり★『アマルフィー』~「良くも悪くも織田裕二」の段

何となく公開中に行きそびれてしまい、
遅ればせながら、DVDを借りてきて見た。

織田裕二さんの映画見るたびに思うのだけど、
この映画も”良くも悪くも織田裕二”

ファンの人たちには怒られちゃうかもしれないけど、
リンカーンの言葉を借りれば、

『織田裕二の 織田裕二による 織田裕二のため映画』

予想通りの展開と予想どおりの結末でした。

天海祐希さんが、結構好きで、期待していたのだけど、
子供誘拐されて絶望しているシングルマザーっていうのは、
ちょっと似合わないな。
夫と死に別れ、苦労して女手ひとつで娘を育てたという割には
余りにも華やかで、堂々としていすぎ。
やっぱり、天海さんには、もっと颯爽とした役をやってもらいたかった。
主役の書記官役でも良かったかも(^_^;)

イタリアの風景も期待していた割には、ちょっと物足りなかった。
もうちょっとサラ・ブライトマンの歌と一緒に見せてくれても良かったのでは?
それに、わざわざ、アマルフィーまで出かけていった理由もなんだかね。。

それから、犯人グループがテロに追い込まれた理由もちゃんと解説はされて
いるんだけど、別にわざわざイタリアまで行かなくても日本ででも十分可能だったのでは?
テロの手口も結構お金かけているとは思うのだけど、緻密さに
かけているというか、なんというか、イマイチのチープ感。
「24」とか見慣れているせいかもしれないどね。

そうそう、誰が、脚本家と見てみたら、「ホワイトアウト」と一緒だった。
これまた、苦笑。
「ホワイトアウト」も似たような感想を持ったんで・・。

・・と、毎度、織田さんの映画見るたびに言いたい放題なんだけど、
何だかんだ言って、結局は、どの映画も見ている私
実は、隠れファンだったりなんかしてね(笑)

テーマ : DVDで見た映画
ジャンル : 映画

『インビクタス/負けざる者たち』~「またまた”匠の技”!」の段

またまた、イーストウッド監督の策にはまって大泣きだった。

実話だから、結末もわかっているし、展開も良くある話しなんだけどね。

でも、相変わらず、作り方がうまいんだな~。
もう、どうでもいいような所でもボロ泣きだった。

あまり、スポーツものが得意でない私だけど、そういう人間でも
わかるようによく工夫された演出である。
普通なら、点差をじりじりと詰めていったり、作戦の妙やらプレーで
緊張感を出すのだと思うのだけど、そこは、イーストウッド監督。
試合の経過そのもので引きつけるというより、まわりの人たちのちょっと
したエピソードを実によく描いている。

タクシー運転手達と黒人の子どもとの心の触れあいや、SP達が段々と心を
開いてくるシーン、キャプテンが取ってくれたチケット4枚目の行き先など、
ホロッとさせられるシーンが感動を盛り上げる。
と同時に、試合会場での飛行機の急接近なんて、緊張感あふれるシーンも
あって、2時間以上、全く画面から目を離すことができなかった。

テーマは、タイトルのとおり、インビクタス ”負けざるもの”

不撓不屈の精神ですね

イーストウッド監督と言えば、ラストでどこか、不条理なものを残した
映画で知られるけど、今回は、文句のつけようのない直球の感動作

何で、監督は、このテーマを選んだんだろう

今の時期、南アで開催されるワールドカップをかなり意識してるとも
思われるけど、でも、私は、この作品がイーストウッドが愛する祖国、
アメリカに対しての叱咤激励のメッセージと思えてならない。

この映画。南アの国民は、祖国を思う気持ちで、肌の色や人種を越え、
奇跡とも思える勝利を生んだのである。

数百年の間に、めざましい発展を遂げ、世界のリーダーとなったアメリカ。
そのアメリカは、今、未曾有の危機に瀕している。
監督は、祖国にもう一度、建国のときの精神に立ち戻って再生を図ってもらい
たいのではないかな。

そうそう、それから、

『スポーツは、参加することに意義がある。故に勝つための予算は不要』

という結論を出した、どこぞの国の仕分けの皆さんにも、この映画を見てもらって、
スポーツで頂点を極めることがどれだけ、国民の愛国心をかき立て、
意欲を喚起する事ができるかってことを知ってもらいたいです。

東京マラソンの前日に石原都知事が言った言葉

『選手たちがね、思ったより高く飛べない、思ったほど速く走れないのはね、
重いものを背負ってないからなんだよ。国家ってものを背負ってないからね、
結局高く飛べない、速く走れないと私は思いますね』

この発言は、随分、ネットでも批判されていたけれど、内容の是非は、別にして、
なんだかわかる気がするな。

テーマ : この映画がすごい!!
ジャンル : 映画

『アバター』 IMAX体験~おそるべき臨場感

これは、ほんとにヤバイ!
 
うわさには聞いていたけど、とにかくびっくりの映像だった。

私が体験した3Dといえば、つくば万博やディズニーランドの今は亡きマイケル・
ジャクソンの『キャプテンEO』(古すぎ・・(^_^;))
当時の3Dというと、物が飛んでくるのをよけたりとか、目の前に何かが見えて、
さわりたくなってしまうとか、外からの刺激がほとんどだったような気がする。
 
でも、最新の3Dは、スクリーンの中に中にはいっていくような感じである
 
とにかく奥行きがすごい

鳥にまたがり空中を遊泳するところや、崖から飛び降りるところ。
ものすごい、臨場感なのである。
 
それからとんでもない大音響。
台湾では、心筋梗塞でなくなった方もいたというニュースもあったけれど、
確かにあの音と映像には、心臓バクバクである。

再三、映画のレビューで書かれているように、確かに初めての
体験である。
映画を見ている間は、本当に、自分がパンドラ星にいて、駆け回って
いるような感じを受ける。そして、出演者がすぐそこにいうような感じを
受けるのである。”見ている”というより、”体験している”と言った方が
良いかもしれない。
(ただ、見ている最中は、思ったほど疲れなかったけれど、でも、帰宅して
どっと疲れが・・やっぱり、体には余りよくないのかも。)

でも、映像としては、素晴らしいのだけどストーリーは、ちょっとベタすぎて
しかも、あまりにも都合の良い、夢物語で終わってしまった気がする。

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テーマ : 洋画
ジャンル : 映画

プロフィール

えそらん

Author:えそらん
神出鬼没の回遊魚。
高校で国語を教えています。
はっきり言って、日本一古典の似合わない先生だと思います。

* ただいまハマリ中~*
 ミスチル
 ゆず
 小田和正
 福山雅治
 クリスチャン・ベイル
 ジョニー・デップ

・・・で、最近は松潤

と気が多いです。

* シフクTIME * 
  ライブ行くこと
  映画・海外ドラマ(米)鑑賞

* 老後の夢 *
・ロズウェルの円盤墜落現場訪問
・CIAに再就職(雇って~♪)
・アタック25の出演

『日々是好日』をモットーにフットワークのいい毎日をめざしています。

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