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齊藤智裕(水嶋ヒロ)受賞作 『KAGEROU』 ~ ミーハーなので、つい・・

KAGEROUKAGEROU
(2010/12/15)
齋藤智裕

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全く、前日まで興味ゼロだったのに、めざましテレビで”予約40万部”と聞き、
その後、なにげに寄ったエキナカの書店で売り切れだった事で、一気に私の
ミーハー魂に火がついた。
やはり、話題作は、その日の内に押さえておかなくては!

本日ゴッホ展に行くはずで、外出したのであるが、急遽、ゴッホ展を後回しにし、
途中下車した駅ビルの書店で購入。そのままそこにあるレストランに
入ってオムライス食べながら読み始めた。
そして、そこからのゴッホ展への往復の車中と合わせて、ちょうど1時間半・・
・・読了!

・・で、感想。

う~ん。アマゾンで叩かれている程には、そんな、”最悪”っていう
感じはしないけどね。

まがりなりにも、続きが気になって、1時間半、集中して読んでいた
わけだし、話し自体は、そこそこ面白い。

一言でいうと、星新一のショートショートを水増しして単行本に
した感じ。

ただ、オチに徹しているのか、人間の生と死を語ろうとしているのか、
どっちつかずになっているので、今一つ、何が書きたいのかがよく
わからないのである。

それに、人物の描き方がまずいと思った。

40歳の人生に疲れた男性が主人公であるのだが、これが、ちっとも
中年らしくない。
要所要所にオヤジギャグ連発で、これで”中年”を表したかったのかもしれないが、
主人公には、今日まで年を重ねていった年輪が全く感じられない。
中年の哀愁が全く感じられないのである。

そもそも、主人公が40歳である必然性が全くない。
作者自身がまだ若いのだから、無理して中年を主人公にする必要もなかった
のにね。
等身大の青年が自殺志願という設定の方がよかったように思う。

続いて、文章

文については、ゴーストライターがどうたら、発売前からいろいろ
書かれてたけど、でも、この本を読んだ限り、ゴーストライターは
いないでしょう(^_^;)

はっきり言って、大人相手には、ちょっと幼稚すぎる文章かなと思った。
背景や人物描写に広がりがなく、想像力をかきたてられる人物設定では
ない。
ま、言ってみれば、”文学”というよりは、ケイタイ小説か、ライトノベルの
ような軽い感じである。

失礼ながら、

”本当に名前を隠していて、選考者の目に留まったのかなあ・・”

と疑いたくなるような文章であった。

でも、まあ、作者も若いしね。
もっと、もっと経験を積み、知識も増えれば、この小説のように、
”生”や”死”が、机上の事のように描かれることも
ないだろうし、文章にも深みが出るように思う。

途中、命について、いいこともちらほら言ってるしね。
このまま叩かれて終わるのではなく、頑張って次回作を
執筆して欲しいですね。











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テーマ : 最近読んだ本
ジャンル : 本・雑誌

湊かなえ 『贖罪』

贖罪 (ミステリ・フロンティア)贖罪 (ミステリ・フロンティア)
(2009/06/11)
湊 かなえ

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『告白』が、あまり好きでないタイプの小説であったにも
関わらず、映画の『告白』を見た帰りに衝動買い。

・・で、やっぱり後悔(笑)


【内容】
穏やかな田舎町で起き美少女殺害事件
犯人の顔をどうしても思い出せない4人の
少女たちに被害者の母から投げつけられた言葉が
彼女たちの運命を変える。


一章、一章が、関係者の独白形式を取っているのは、
『告白』と同じ。
それから、続きが気になって一気に読んでしまったのだけれど、
読み終わって、残るものが何もないのも『告白』と同じ。

でも、脚本家出身だけあって、ぐいぐいとその世界に
引きつけて、最後まで離さないというその筆致はさすがだと
思う。
しばし、私もグリンスリーブスの流れる小学校の校庭に
たたずんでいるような錯覚を受けた。

ただ、『告白』でも思ったのだけど、現実に起きている事件を
彷彿させるエピソードを使うっていうのは、どうなんでしょうねえ。
この辺がどうも私としては、気に入らないのだけど・・。

エピソードとしては、冒頭の「フランス人形」が面白かったかな。
ホラーだね。背筋が寒くなった。

それと、蛇足ですが、表紙が好き。
思わず手にとってしまった。
いわゆる”ジャケ買い”があったカモ。

「インシテミル」~「映画化につられて・・」

 
インシテミル (文春文庫)インシテミル (文春文庫)
(2010/06/10)
米澤 穂信

商品詳細を見る


藤原竜也、綾瀬はるかで映画化されるとの帯つきで,書店で
平積みになっていたこの小説。
例によって、ミーハーな私は、ついつい購入してしまった。
でも、面白かった。2~3日で一気に読破。

【内容】
”ある人文科学的実験の被験者”になるだけで時給11万2000円がもらえると
いう破格のアルバイトに応募した十二人の男女。
とある施設に閉じ込められた彼らを待っていたのは、人間の深層心理をついた
サバイバルゲーム。一人、また一人とメンバーが殺害され・・。


読み始めた時は、『ライアー・ゲーム』か、『カイジ』かという印象を受けたが、
実は、似て非なるもの。最後まで読んで判ったけれど、結構、正統派の
推理小説と言えるものだった。
最近、オチのあるような小説ばかり読んでいたのでうっかりしていた。
こんなにちゃんとした謎解きのある小説ならもっと真面目に読めば良かったかな。

 とはいっても、ちゃんとオチは、用意されている。
 特にラストのオチは、なかなかなものだと思った。

読み始めは、メンバー12人がごちゃごちゃで苦労したけれど、ストーリーが
進んでいくに連れて、人物と行動が一致してきて、ぐいぐいと小説の世界ー暗鬼館ー
に引きずり込まれていった。
特にメンバーが、次は、自分ではと段々と疑心暗鬼になっていくあたりの展開は、
目を離せない。
殺人に使う道具の選定や、ルール。そして、クリスティーの『そして誰もいなく
なった』を彷彿させる人形など、小道具がとっても凝っていて、さすがであると思った。

 『インシテミル』というタイトル
 
 読み始めた時は、

『INしてみる』→”入ってみる?=参加してみる?”
なのかと思っていたら、どうやら、『淫してみる』のよう。
解説にもそんな事が書いてあったし、主人公のセリフにもこの言葉があった。

 ”淫する”→ ふけるとか、度を過ぎるということ

作者がミステリに”淫する”ってことなのかな?
それとも、参加者の行動が度を越してしまうっていうこと?
それとも、読者がはまってしまうということなのかな?

う~ん。判らない・・。
 
 

【ネタばれ】 『下流の宴』 林真理子

林真理子さんのエッセーは、大好き。
特に「週刊文春」に掲載されているものは、もう数十年来愛読している。

 でも、小説はちょっとね~

・・と思っていたのだけど、本屋で手にとってパラパラとみている内に、
衝動買いしてしまった。
相変わらず読みやすくて、しかも途中でやめられない。
あっという間に読み終えてしまった。


【内容】

地方の国立大を卒業し、それなりの相手と結婚し、自分の家庭は、中流であり
当然のように子供は、普通に大学に行くものであると思っていた由美子。
しかし、気がつけば、息子は、中卒のフリーター。そして、長女は、セレブ婚を
目指し、用意周到に計画して目的を達成したはずだったが、思いもかけない挫折を
味わってしまう。一方、長男の同棲相手は、由美子に息子に不釣り合いとなじられ、
彼女を見返すために、一念発起して医学部を受験する。



新聞小説である。
相変わらず彼女は、面白い題材考える。
お受験までした長男がいきなりのフリーター生活。
セレブ婚に成功した長女はラストでは思いもかけない展開に。(←身近では
こういう例、いくつかありますが)
どの例もいつ自分の身に降りかかってくるかもしれない出来事で、非常に興味が
持てます。

ただ、この小説。結局、何が言いたいのかよくわからない。

『人間には、上流も下流もない。』

これを描きたいのかと思ったけれど、そうじゃないようである。

どっちかといえば、

『人間、ガンバレば、下流であっても上流になれる』

・・とこれかな。

でも、そもそも上流、下流っていうのは、学歴や職業で決められて
しまうものなの?

由美子を見返す為に、たまちゃんが目指した職業が、”医者”であったり、
長女のセレブ婚の相手が外資系トレーダーで、白金のマンション在住って
いうのも、余りにもステレオタイプすぎやしませんか。

長女の描写の中で、エリートとの合コンの様子や新婚で暮らし始めた
白金のマンション界隈の描写などが続くのを読むと「下流の宴」と言いながら、
結局、真理子さんが描きたかったのは、いつもと変わらず、”上流”のこと
だったんだな~と思ってしまう。

まあ、ダレずに一気に読ませてもらえるのだから、面白いのだけどね。
ただ、その”上流”の描き方が、バブルの頃から全く変わっていない事が
ちょっと気になる。
相変わらず、思考の中心は、都会で、地方不在だしね。

時代も変わり、若者の考え方も多様化している。
この小説。主人公の由美子世代・・しかも由美子のようにそれなりの家庭を
築いている女性には、受けるかもしれない。
でも、万人受けするのかと思えば、ちょっと疑問である。

下流の宴下流の宴
(2010/03/25)
林 真理子

商品詳細を見る


プロフィール

えそらん

Author:えそらん
神出鬼没の回遊魚。
高校で国語を教えています。
はっきり言って、日本一古典の似合わない先生だと思います。

* ただいまハマリ中~*
 ミスチル
 ゆず
 小田和正
 福山雅治
 クリスチャン・ベイル
 ジョニー・デップ

・・・で、最近は松潤

と気が多いです。

* シフクTIME * 
  ライブ行くこと
  映画・海外ドラマ(米)鑑賞

* 老後の夢 *
・ロズウェルの円盤墜落現場訪問
・CIAに再就職(雇って~♪)
・アタック25の出演

『日々是好日』をモットーにフットワークのいい毎日をめざしています。

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